写真)ヨーロッパのビジネスウーマンの御用達バック、Mulberry。GINZA SIXに店舗があります
今日は少しいつもとは違った視点で、自分のファッションについて考えることをご提案◎
私たちの世代、これからの世代、本当に必要なのは世界に通用する日本人という考え方。少し堅い話になりますが、お付合いくださいませ!
日本を訪れる外国人の多くが驚くこと
結論に行く前に、少しファッションと関係の無さそうな話からしますね。(後から話が繋がります)
良く言われることですが、日本を訪れる外国人が日本を旅行してみて驚くのは新幹線の発車時間の正確さ、発車頻度、私たちが当たり前にしている日本の交通事情にも驚く方が多いようです。
それに次いで、驚かれるのが。。 日本の景観。新幹線に乗ると分かりますが、家がずっと続く景観が続いた後、一気に山か海のような景観に。つまり、だだっ広くて、殆ど何もない!そんな景色にほぼ出会わないということ。北海道の一部を除いては、どこまでも続く平地にはなかなか出会いません。
例えばヨーロッパは大都市を除いて、こんな平地がほとんど◎
日本の国土自体はそれほど小さくはありません。世界順位では61位。例えばフランスと比較すると、フランスの約7割です。
しかし驚くのが、その内訳。日本の国土は約70%が森林(ほぼ人が住んでいない)、それ以外の30%の国土にフランスの倍の人口が住んでいます。ちなみに先進国の中で、国土の森林率を比較すると日本は世界3位。
つまり世界的に見ても、本当に限られた平地に、これだけの人口が住んでいて、経済活動が活発な国ってとても稀だ。ということ。
実は世界と関わることでしか生きられない日本
国土と人口の話は、当然私たちの生活にも関わってきます。例えば、日本の食料自給率は38%(カロリーベース 2018年度)食卓に並ぶ7割が輸入品。
当然食べ物だけではなく、ビジネス、資源や生活品に至るまで、日本が世界と関わることなく生きられる時代はおそらくこの先もありませんよね。
近年、英語学習が小学校でも始まっていますが、日本が世界と関わらねば生きていけないことは、外から日本を見ると明らかなこと。特に仕事においては、これから益々多くの日本人が世界と対等に関わっていくことは間違いありません。
日本人は、世界と関わる準備が本当に出来ているの?
今までの話題、全然ファッションと関係ないのでは?という声が聞こえてきそうですが、世界と関わるために必要な準備って、本当に英語や語学だけでいいの?というのが今日の本題。
ファッションに関わる仕事を始めてから本当に気付かされるのが、私達の洋服に関する知識の薄さ。そして、まだファッションを娯楽や趣味の域でしか捉えられていない現状。毎日の洋服にこれだけ迷っている人が多いのも、実は親から子へ基本的なことを教えてもらってきていないからだと感じます。
それは日本人が洋服に関心が無いわけではなく(日本人の美意識は本当に素晴らしい!)、日本の歴史に答えがある気がします。そもそも日本人が着てきたのは和服だから、むしろ ‘洋服 (西洋の衣服)’ に対して知識が無いのが当たり前。
問題は、これだけ世界と関わる時代になっても、洋服やビジネススタイルに関する基本的なことを誰も教えてくれない。その事実。
ご両親にファッションや服の知識について、正しく教わっている人ってとても少ない気がします。
Rf) Artworth Brothers
分かりやすい例ですと、日本のサラリーマンの約6−7割の人が通常のサイズよりも大きいサイズを着ていますし、そもそもスーツにおいては、沢山のルールがあることさえも知らない人が殆どです。女性については、アナウンサー、政治家の例をとっても、びっくりするようなスタイルでTVに登場している人を見かけます。
私が以前勤めていた会社では、ヨーロッパの人が多く日本へ出張に来ていましたが、ある日本人上司をヨーロッパ人が呼ぶ際に、
‘ あの大きなスーツを着た彼 ‘
といえば、誰だかすぐに分かるという上司がいました。それが明らかにその人の仕事のイメージダウンに繋がっていたこと、会社のイメージダウンに繋がっていたこと、同じ日本人として、とても不甲斐ない気持ちになったのを今でも鮮明に覚えています。
小学校で本当に教えるべきは、エプロンの縫い方よりも、この先、世界で尊敬される日本人として振舞うためには、本当はどういう着こなしをするべきか?ということのような気がしてなりません。
ファッションを教養として身につけるという考え方
ブランドを身につけておけばOKでしょ!という考え方が蔓延しているのも、実は本当に必要な知識や、着こなしに対する理解が無いのを補うための防御策なのかもしれません。
今もしもあなたが自分のファッションに少しでも興味があるのなら、自分のスタイルを確立していくと同時に、次の世代を意識してみてはいかがでしょうか?
例えば、お子さんがいらっしゃる方なら、その子にどんな色、柄、デザインが似合うのか比較しながら親の意見を伝えてあげるとか。(私が知るヨーロッパの家庭では普通の家庭でも、そんな会話をよく見かけます)そんな親の客観的な意見さえも、お子さんが将来、恥をかかない、コンプレックスまみれにならない、着こなしを身につける良いきっかけになる気がします。
タイトルにはお手本になる服と書きましたが、何かピッタリくる良い言葉を考えています。でも伝えたいことは、ファッションはこれからの時代、間違いなく日本人に必要な教養に入ってくるということ。
なぜならそれは、ファッションが国際的に通じる言語だから。
一瞬であなたという人間を伝える、世界に通じるコミュニケーションツールだから。
いづれは日本でもファッションが教養の一部として、早い人は英才教育の一つとしてどんどん取り入れる時代が来ると思いますし、一般的にも英語学習と同じような形で取り入れられる日も遠くないと感じています。
同じ日本人として、世界でも、日本国内でも、どこでも通用するような尊敬される日本人が増えることを心から願ってやみません。
あなたのファッション、子どもや次の世代のお手本になっています◎ 今日は少し堅い話になりましたが、是非そんな新しい見方でファッションを捉えてみてくださいね!
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